デザイン上達のために大切であろうと思う心得

最近、思うようにデザインできなかったり、Webデザイナーとして参加していた案件が炎上することが多く、いつの間にかデザインすることに対してとても怖くなっていました。

 

ただ、私はWebデザイナーになりたいと思った時から、それ以外の仕事に興味を持ったことがありませんし、未経験からWebデザイナーになるために3年間、デザインとは関係ないWeb業界の仕事も必死に頑張りました。


その位、なりたかった仕事だからこそ、恐怖心がある今でもやっぱりWebデザインについて考えています。

 

やりたい事だからこそ、負けた時、恐怖心が生まれるのかなとも思います。
だからこそ、デザイン恐怖症を克服するためもっともっと上達しよう!と決めました。

 

そこで今回は、自分なりに、デザイン上達のために大切であろうと思う心得を書き出してみます。

 

◼︎デザインを追求する、という覚悟を決める
私は覚悟しているつもりで、していませんでした。もっと簡単に考えていたのですが、甘かったです。


納得できるデザインができず、スランプに陥った時、自分の実力の無さが露呈したようで、とても情けなかったし、悔しかったし、自分自身に残念な気持ちになりました。

 

また、デザインを追求する上で大事なことはデザインと向き合い続けるということ。


今の私はデザインが苦手です。
Webデザインが好きだから得意とは限りません。私にはまだ、デザインが得意だと言える程の実力も経験もないのだということを自覚して、今まで以上にセンスを磨いていく努力をしないといけないと思います。

 


◼︎他責でなく自責で考える
良い素材がないから、良いキャッチコピーがもらえないから、使える写真が少ないから、納期が短いから、具体的な指示がないから、体調が悪いから、まだ勉強中だからなど、できない理由はいくらでも探せると思います。

 

しかし、制限のある中でいかにクライアントの希望に沿ったものを作り出すのがデザインの真髄であり、ここでデザイン力のある、ないがダイレクトに反映されます。

 

そもそも、制限のない案件なんてあるんでしょうか。
仕事でデザインに関わる以上、お金がかかります。どんな案件でも、限られた予算内で制作する以上、制限があるのは当然のことです。

「良い素材がない」なら、探せばいい。探せないなら、作ればいい。
「良いキャッチコピーがもらえない」なら、コピーの扱い方を変えればいい。変えれないなら、デザインにあうコピーを書けばいい。書けないなら、コピーなしで成立するデザインを作ればいい。制限のある中で、クライアントの希望に沿ったデザインを作れるのであれば、こちらから提案していけばいい。

 

クライアントやディレクターより、Webデザインに詳しいのはもちろん私たちWebデザイナーです。こちらからより良いデザインにするためにはどうすれば良いかを伝えていくことで、よりクオリティの高いデザインにできると思います。

 


◼︎良いデザインをたくさん知る
良いデザインを知らない人が、良いデザインをつくれるわけがない。

 

色んな制作経験があるデザイナーでも、制作に入る前にはその都度参考サイトを探すのに、経験の浅いデザイナーが何も見ずに制作に取り掛かっても、いいデザインが出来るわけがありません。

 

何も見ずに制作するということは、自分の引き出しだけでデザインするということ。
私にはそんなにたくさん、デザインの引き出しはありません。

 

制作経験が浅く、限られた引き出しの中で何とかデザインしようとするから、何回修正してもクオリティが上がらないんです。

 

参考サイトを探すべきなのですが、いざ業務の限られた時間内で探そうとすると、見つからないことも多いです。普段からWebサイト集をチェックしたり、制作ブログを読んだりして、良いデザインを知っておくことが大切です。


Webサイト集のサイトも、ありがたいことに色んなサイトがあります。大手企業のサイトが多いところ、フラットデザインの多いところ、レスポンシブデザインの多いところなどなど…。カテゴリ分けの仕方も様々です。

 

普段チェックするときに、どのサイトがどんなデザインが多いか見ておくことで、より早く参考サイトを探せるようになります。
私の場合、お気に入りのサイトはカテゴリ別にブックマークし、定期的にチェックするようにしています。


最近はカテゴリ分けしすぎ、お気に入りのサイトが増えすぎで、チェックの時間にかなり取られるようになってきてしまいましたが…。
それでも新しいデザインや情報を見ている時は時間も忘れる程ワクワクする大事な時間です。

 


◼︎細部まで観察して、なぜ良く見えるのかを自分の頭で考える
参考サイトと同じ色や素材を使っていても、うまくはまらないときがあります。

 

なぜこのデザインはよく見えるのか。

 

余白の取り方?色?大きさ?シャドウのかけ方?ラインの使い方?写真の置き方?続くコンテンツとのバランス?
細部まで見るとちょっとした効果で全体のバランスを取っていたりします。
さらに効果的なのは、イマイチなデザインと比べること。

なぜよく見えるのか、なぜイマイチに見えるのかも同時に考えると、イマイチなデザインをしなくなるそうです。

 


◼︎自分用の素材リストを作る
素材をイチから作るのも良いのですが、その都度作っていてはとても時間がかかります。普段から無料素材を見つけたりしたら、自分用の素材リストを作っておくことで、いざという時かなり効率よく探せます。
あとは制作しているデザインに合うよう少し調整をしてあげればいいので、イチから作るよりもかなりの時間短縮になるのではないでしょうか。

 


◼︎へこたれない心をつくる
「120%の力でデザインした、これ以上いいデザインは考えられない」という出来でも、見る人によって様々な意見があるのは当然です。

 

修正はつきものだし、もしかするとクライアントの意向が変わって全替えなんてこともザラにあります。その度に落ち込んだり、悲しんだりしていては、とてもじゃないですが心が持ちません。
いちいち落ち込んでいると、指摘を受けることが嫌になってきます。指摘を素直に受けることもデザインが上達する方法のひとつなのですが、指摘を受けることを避けてしまいます。

 

デザインには正解がなく、クライアント目線では「好きか嫌いか」が判断材料だったりするので、"絶対"はあり得ないのです。


だからこそ、「修正されるもの」と80%くらいの気持ちで、自分のデザインとの距離を少し取る。「どんどん修正しますよ」「もう1案出しましょうか」くらいの気持ちでいることも結構大事なのかなと思います。

 

へこたれて、上達する前に辞めてしまっては意味がありません。
難しいことですが、へこたれない心をつくることもデザイン上達には不可欠です。

 


今回、デザイン上達のために大切であろうと思う心得を書き出してみましたが、
その時の感情もあるので、この心得通りに進んでいけるわけではないこともわかっています。
感情的になってしまった時は、ここ心得を振り返ることができるように、という意味でも記録しておきました。